特集2 遺伝子からとらえる腫瘍画像診断
クロマチンリモデリングと腫瘍−基礎篇−
青木 一成
1
1京都大学医生物学研究所 生命システム研究部門 幹細胞遺伝学分野
キーワード:
クロマチンリモデリング(chromatin–remodeling)
,
がん(cancer)
,
転写因子(transcription factor)
Keyword:
クロマチンリモデリング(chromatin–remodeling)
,
がん(cancer)
,
転写因子(transcription factor)
pp.888-891
発行日 2024年7月26日
Published Date 2024/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001753
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近年さまざまながん,特に低分化型のがんにおいて,SMARCA4,SMARCB1,ARID1Aなどのクロマチンリモデリングにかかわる遺伝子の機能喪失型変異を認めることが注目されている。これらの変異が分化度の低いがんを生じる理由として,SWI/SNF複合体の1つであるcBAFの機能低下をもたらすことで,エンハンサー領域のクロマチンアクセシビリティを低下させ,系列決定にかかわる転写因子の機能を妨げていることが想定されている。
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