用語解説
PD-1およびPD-L1
北野 滋久
1
1公益財団法人がん研究会有明病院先端医療開発センターがん免疫治療開発部部長
pp.65-65
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.02.02_0065-0065
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PD-1遺伝子は1992年に京都大学の本庶佑先生らによってクローニングされ1),その後,T細胞に発現し抑制のシグナルを入れる受容体としての機能が明らかにされた。2000年以降,PD-L1(B7-H1,CD274)およびPD-L2(B7-DC,CD273)がPD-1のリガンドとして同定され2)3),PD-1による免疫抑制の分子メカニズムが明らかとなった。一方,PD-L1はPD-1受容体のリガンドの1つで,PD-1に結合してT細胞の活性化を抑制する2)。
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