増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅴ.がん
食道がんにおける血中PD-1,PD-L1,PD-L2の有用性
松原 久裕
1
Matsubara Hisahiro
1
1千葉大学大学院医学研究院先端応用外科
キーワード:
食道がん
,
血中PD-1
,
血中PD-L1
,
血中PD-L2
Keyword:
食道がん
,
血中PD-1
,
血中PD-L1
,
血中PD-L2
pp.472-473
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200523
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食道がんにおいても,食道扁平上皮癌切除例におけるreal time PCRと免疫組織染色によりPD-L1とPD-L2が検討された。その結果,両者ともその発現の低い患者群と高い患者群の比較において高い発現群の予後が有意に不良であることが報告され,新たな免疫治療における標的であることが示された。リキッドバイオプシーの可能性を含め,血清中のPD-1,PD-L1,PD-L2について当科の食道扁平上皮癌での有用性を検討したところ,血清中PD-L1が予後判定のバイオマーカーとしての有用性が示された。
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