特集 Special Article:
アルコール依存症治療に携わるさまざまな職種とその役割 1.アルコール依存症治療におけるソーシャルワーカーの役割と貢献
稗田 里香
1
1武蔵野大学人間科学部社会福祉学科 教授
キーワード:
ソーシャルワーカー
,
ソーシャルワーク
,
トリートメントギャップ
,
職能団体
,
人材育成
Keyword:
ソーシャルワーカー
,
ソーシャルワーク
,
トリートメントギャップ
,
職能団体
,
人材育成
pp.10-14
発行日 2023年1月20日
Published Date 2023/1/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.11.01_0010-0014
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ソーシャルワーカー(social worker:SWer)は,単に社会資源やサービスなどの情報を提供し,支援を終了することを最終目標にはしていない。SWer自身が社会資源であると認識し,苦しむ人自らがSWerを活用し,対等に信頼関係を築きながら課題を解決していくプロセスを提供することを大切にしている。この経験を通し,苦しむ人が絶望と孤立から解放され,自分の潜在能力に気づき,生きる意味を見出し,生活の再構築に主体的に取り組むチャンスをつかむことができるよう支援することを目指している。SWerの専門性が,アルコール関連問題に苦しむ人々にも発揮されれば,アルコール依存症治療にも少なからず貢献できるのではないか。わが国においても,すべてのSWerは依存の問題を発見する最前線にいることを目指し,人材育成や啓発活動など積極的な取り組みが広がりつつあるところである。「KEY WORDS」ソーシャルワーカー,ソーシャルワーク,トリートメントギャップ,職能団体,人材育成
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