巻頭座談会 Round-Table Discussion
新生児のカテーテル治療の最前線
安河内 聰
1
,
杉山 央
2
,
金 成海
3
,
北野 正尚
4
1長野県立こども病院循環器センター長
2東京女子医科大学循環器小児科准教授
3静岡県立こども病院循環器科医長
4国立循環器病研究センター小児循環器科
pp.8-15
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.11.01_0008-0015
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近年の医療技術の進歩により,新生児に対してもさまざまなカテーテル治療が施行されるようになり,現在では外科的治療を補完するばかりでなく,カテーテル治療のみで治療が完結できる疾患もある。このため,わが国でも新生児に対するカテーテル治療は広く普及するようになってきた。また,先天性心疾患に対する治療戦略は画一的なものはなく,個々の患者の病態や状況を勘案し,多職種がそれぞれの立場で意見交換して治療方針を決定するチーム医療が必須となる。一方で,許認可システムの違いなどにより海外とわが国では使用できるデバイスに隔たりがあり,海外における標準治療をそのままわが国に適応することには限界がある。そこで,本座談会では新生児医療の第一人者として活躍中の先生方にお集まりいただき,わが国における新生児のカテーテル治療の現状や今後の課題などについてご討議いただいた。
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