連載 ドライアイ外来最前線
私のドライアイ診療② ―羽生田眼科医院―
羽生田 直人
1
1羽生田眼科医院 院長
pp.36-37
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.16.01_0036-0037
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当院は1909(明治42)年に曽祖父が開業した眼科クリニックで,私で4代目院長となります。1世紀以上にわたって前橋の地に密着し,地域住民の眼の健康維持・増進に貢献してきました。そして2014年,私が4代目に就任したのを機に,前橋駅から徒歩5分の現在地に移転すると,埼玉県北部や栃木県足利市などから電車通院する患者さんが増え,待合室の顔触れはさらに多様となりつつあります。患者さんは全般的に高齢者が多い印象ですが,ドライアイの患者さんに限っていえば,いわゆる働き盛りの若年層も非常に多いです。さらに最近はスマートフォンやタブレット端末,ゲーム機器に触れる機会が増えた影響か,小学生でも「眼が乾く」と訴える患者さんの受診が目立ちます。実際,角膜を診ると傷を認めるケースも珍しくなく,今後IT化が進むにつれ,世代を超えてドライアイの患者さんは増えていくと思います。
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