連載 ドライアイ外来最前線
私のドライアイ診療① ―井之川眼科医院―
井之川 宗右
1
1井之川眼科医院 院長
pp.34-35
発行日 2024年4月22日
Published Date 2024/4/22
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.19.01_0034-0035
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当院は1955年に祖父が開設し,現 理事長である母がその跡を継いで私で3代目となります。2019年からは隣接するクリニックビルに移転し,外来と手術室を拡張して,より質の高い眼科診療の提供をめざしています。現在,当院を受診する患者さんのうち,ドライアイと診断されて治療を行っている患者さんは約3割にのぼります。患者さん全体では高齢者が多いのですが,ドライアイに限ると20~50代の比較的若い世代が目立つ印象です。広島大学病院のドライアイ外来で患者さんを診ていたときは,シェーグレン症候群やスティーヴンス・ジョンソン症候群など,重症例が中心でした。当院で診るのは「目が乾く」「かすむ」「疲れる」など,さまざまな不定愁訴を訴え,自覚症状と検査からドライアイとの診断に至るケースがほとんどです。
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