連載 ドライアイ外来最前線
私のドライアイ診療② ―溝口眼科―
溝口 尚則
1
1溝口眼科院長
pp.60-61
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.12.02_0060-0061
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クリニックを開業して以降,当院を訪れるドライアイの患者さんの割合は高かったため,ドライアイに関心がないわけではありませんでした。ただ,限られた診療時間の中でドライアイの診療のみに時間をかけることは現実的に難しく,涙液を補う点眼薬を処方する程度の治療を行っていました。一方,緑内障を専門とする眼科医として診療しているなかで,抗緑内障点眼薬を継続投与する緑内障患者さんに眼瞼縁が発赤し,炎症が強くなってドライアイ様の症状を訴える例が多くみられました。しかし当時は,緑内障とドライアイを単純に比較して緑内障の治療を優先すべきであり,ドライアイ様の症状については我慢しておくようにと患者さんに説明するしかありませんでした。
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