座談会(Dry Eye Discussion)
ヒアルロン酸を超えたジクアス®点眼液
坪田 一男
1
,
木下 茂
2
,
大橋 裕一
3
,
横井 則彦
4
1慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授
2京都府立医科大学感覚器未来医療学 教授
3愛媛大学学長
4京都府立医科大学眼科学教室 病院教授
pp.8-15
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.12.02_0008-0015
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坪田:2010年にジクアホソルナトリウム点眼液(以下,ジクアス®点眼液)が登場したとき,ドライアイ治療においてこれまでにない,新しい作用機序の薬剤が選択肢として加わることを大変喜ばしく感じたものです。実際に7年間,ドライアイの患者さんに使用して「ドライアイは治療できる時代になった」と実感できる,すばらしい薬剤であることもわかりました。また,ジクアス®点眼液はドライアイの病態研究を推進させ,2016年の診断基準改定につながる一つのきっかけになった薬剤としても位置づけられるでしょう。そこで,本日はドライアイ治療薬について,全国の眼科医36名(本誌編集同人,有効回答数34名)から得たアンケート調査の結果をみながら,「ヒアルロン酸を超えたジクアス®点眼液」として2剤を中心に討論を行いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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