座談会(Dry Eye Discussion)
コンタクトレンズ装用における眼不定愁訴のメカニズムとその治療
横井 則彦
1
,
渡辺 仁
2
,
山田 昌和
3
,
濱野 孝
4
,
月山 純子
5
1京都府立医科大学眼科学教室 病院教授
2関西ろうさい病院眼科部長
3杏林大学医学部眼科学教室教授
4ハマノ眼科
5社会医療法人博寿会山本病院
pp.8-15
発行日 2015年4月30日
Published Date 2015/4/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.10.01_0008-0015
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「わが国におけるコンタクトレンズの現状」横井:現在,わが国におけるコンタクトレンズ装用者は1,600万人以上と推計されており,コンタクトレンズはドライアイの環境要因の1つ,ひいては眼不定愁訴の要因として捉えられています。そこで本日は「コンタクトレンズ装用における眼不定愁訴のメカニズムとその治療」をテーマに,コンタクトレンズや涙液・角膜のエキスパートである先生方と討論を行いたいと思います。まずは,わが国のコンタクトレンズの現状について,濱野先生に解説をお願いします。濱野:コンタクトレンズの種類と特徴,装用の現状について,ハマノ眼科とわが国全体の側面から考察を行いたいと思います。ハマノ眼科では1993年から現在に至るまで,新規コンタクトレンズユーザーのレンズの種類について調査を行ってきました。調査開始年にはガス透過性のハードコンタクトレンズが58%を占めていましたが,2009年には1%台まで低下し,直近のデータでもハードコンタクトレンズは1%台で推移しています。そしてソフトコンタクトレンズの1日使い捨てタイプが78%,2週間交換タイプと1ヵ月交換タイプの合計が約20%という状況です。
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