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第27回 ネーミングでワクワクしよう─“春間・川口病変”から“キャタピラー”サインまで
春間 賢
1
1川崎医科大学消化管内科学教授
pp.72-74
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.14.01_0072-0074
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上部消化管の画像診断は実に楽しい。検査をしながら,あるいは検査後に,食道や胃粘膜の状態を判断し,ときには分類し,所見を記載するのであるが,その時に実にたくさんの名称を使っている。その中には分類を作成した個人名を称したものも多い。これまで,ドイツ連邦共和国,米国,英国と留学したが,日本ほどさまざまな名称を使う国はないと思われる。上部消化管の内視鏡検査では,逆流性食道炎のロサンゼルス分類,萎縮性胃炎の木村・竹本分類,胃潰瘍の活動性を表す崎田分類,画像所見が連想される名称としては,鳥肌状胃粘膜,イクラ状胃粘膜,竹の節様所見,稜線状発赤,霜降り潰瘍などがある。木村・竹本分類は内視鏡医の基本中の基本として,最初に興味をもったのは鳥肌状胃粘膜である。
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