GROUP DISCUSSION
第18回緑内障
須田 経宇
1
,
澤田 惇
2
1緑内障クリニック
2宮崎医大
pp.301-304
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207393
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〔主題〕対緑内障手術
I.Trabeculotomyについて
〔指名発表〕
Trabeculotomy ab externa (映画供覧)
トラベクロトミーの映画は私どもの用いているZeiss6型で約10倍の大ききにしか撮影出来ない。殊にシュレム管を探すため角膜から徹照する方法は暗いので,拡大は小きく,1秒間1〜2コマで撮影しているが,実際の手術は30倍で行なつている。トラベクロトミーの難点は,シュレム管の発見がなつかしいことであるが,強膜を厚く剥がしシュレム管外壁にすれすれになるようにするのが「こつ」である。強膜の内面に毛様体のあるような強膜部分から剥離をはじめると,下に毛様体があるので穿孔することが少ないので手術がやりやすい。シュレム管らしきものを見つけたならば,それより角膜方向に向つての剥離は,少し浅くした方がよい。そうでないと前房に切りこむことがある。このためには少し段が出来るが,レーザーのようによく切れる鋭利なものがよいように思う。シュレム管を両側にひろく観音びらきにすると,シュム管の内壁がよく観察出来るしUゾンデをのせることが容易である。このようにしてもうまくゾンデがシュレム管に入つてゆかないことがある。ゾンデの重さでシュレム管内壁が前房の方にたわんでいるとか,シュレム管にseptumがあるためであろうかと思われる。(臨眼30巻3号,眼税18巻6号を参照。)
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