Summing Up
緑内障の手術
岩﨑 健太郎
1
,
稲谷 大
2
1福井大学医学部医学科眼科学 助教
2福井大学医学部医学科眼科学 教授
pp.33-39
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.64_0033-0039
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現在行われている緑内障手術の術式は,大きく分けて濾過手術,房水流出路再建術,瞳孔ブロックを解消する手術,毛様体破壊術の4つに分類される(表1)1).なかでも,房水流出路再建術については線維柱帯切開術(トラベクロトミー)が代表的であったが,近年は低侵襲化と時間短縮を図る手術として低侵襲緑内障手術(minimally invasive glaucoma surgery:MIGS)が主流となっている.MIGSは眼内から線維柱帯にアプローチすることで結膜への侵襲を与えず,追加の緑内障手術の妨げにならない.また,手術による合併症が少なく安全性が高い.このような理由から,わが国でも初回手術としてMIGSが適応される症例が劇的に増加し2),現在の緑内障手術の潮流となっている(図1)3).本稿では,各種MIGSについて特徴を紹介する.表2には,各種MIGSについての特徴を簡単にまとめた.
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