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緑内障2020 ~この10年の進歩,10年後の展望~
井上 俊洋
1
1熊本大学大学院生命科学研究部眼科学分野 教授
pp.50-54
発行日 2020年3月12日
Published Date 2020/3/12
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.59_0050-0054
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緑内障は有病率が比較的高く,視覚障害の原因として大きな割合を占める.緑内障の及ぼす社会的インパクトが大きいこともあり,医師を含めた研究者,製薬会社,機器メーカーが尽力し,緑内障診療は長足の進歩を遂げてきた.しかしながら,技術が進み知識が増えることにより,初めて露わになった謎や新しい臨床的な問題も出現し,緑内障による視覚障害の克服には,まだ何段階もハードルが残っていると感じられる.本稿では,緑内障診療にかかわるこの10年の進歩を振り返るとともに,今後10年の展望を大胆に述べてみたい.立派なタイトルに相応しい内容を伴っていない場合は,筆者の力量不足が原因である.どうかご容赦いただきたい.
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