これからの緑内障診療のために「緑内障と近視」
第Ⅳ章 管理法 ①近視眼緑内障の管理のコツ
内藤 知子
1
1グレース眼科クリニック 院長
pp.56-58
発行日 2016年8月31日
Published Date 2016/8/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.52_0056-0058
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多治見スタディより,近視は緑内障発症のリスクファクターであることが判明している.一方,年代別の屈折では若年層ほど近視が多いことが確認されており,わが国における近視眼緑内障は,今後さらなる増加をきたすことが示唆される.近視眼緑内障では,比較的早期から中心視野が障害されるケースがよく見受けられる.強度近視を伴う緑内障の40%以上に初期から乳頭黄斑線維束(PMB)欠損を認め,非近視眼緑内障と比較して有意に高率であるとの報告がある.
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