連載
グラビア・目で見る遺伝子改変マウスによる生殖機能解析 ―子宮時計遺伝子機能の解析―
大黒 多希子
1
1金沢大学疾患モデル総合研究センター疾患モデル分野教授
pp.4-8
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.30.01_0004-0008
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遺伝子改変マウスは遺伝子の発現局在や機能の解析に有用であり,また,遺伝子変異などによって引き起こされる疾患のモデルとしても使用される。われわれは,特に遺伝子を欠損させたノックアウトマウスを用いて子宮における遺伝子の機能の解析を行っている。近年では,概日リズムの乱れと産婦人科疾患発症の関連について研究しており,最近,概日リズムを調節する時計遺伝子群の1つであるBmal1の妊娠中の子宮における機能について発表した1)。そこで本稿では,これらについて解説したい。
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