連載
ホルモンQ&A
髙橋 俊文
1
1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター副センター長
pp.59-61
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.04_0059-0061
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日本産科婦人科学会では,原発性無月経は18歳を過ぎても初経の起こらないものと定義される1)。海外では原発性無月経の基準となる年齢を15歳としていることが多く,15歳までに初経発来がない場合は医療介入を行うべきであるとしている。日本産科婦人科学会では,15歳以上18歳未満で初経の発来のないものを,「初経遅延」と定義し1),18歳まで待たずに医療介入する必要性を喚起した。思春期発来の観点からは,日本産科婦人科学会では,乳房発育を11歳までに,陰毛発生を13歳までに,初経発来を14歳までにいずれも認めないものを「遅発思春期」と定義している1)。遅発思春期,初経遅延,原発性無月経は用語の定義に違いは認めるが,第二次性徴の発現遅延の観点からは連続,重複した用語となっている。
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