特集 子宮内膜症・子宮腺筋症の新たな展開
子宮内膜症・子宮腺筋症の病因・病態 (1)内分泌学的異常
森 泰輔
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学講師
キーワード:
エストロゲン産生
,
アロマターゼ
,
エストロゲン受容体
,
プロゲステロン抵抗性
Keyword:
エストロゲン産生
,
アロマターゼ
,
エストロゲン受容体
,
プロゲステロン抵抗性
pp.13-17
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.01_0013-0017
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子宮内膜症の生物学的特性で最も重要な点はホルモン依存性であり,その発生・増殖・進展にエストロゲンとプロゲステロンが深く関与する。病巣局所ではエストロゲン産生が亢進しており,その受け手となるエストロゲン受容体の発現/機能異常が知られている。また一方で,卵巣から分泌されるもう1つのステロイドホルモンであるプロゲステロンに対する応答性の低下に伴い,結果的にエストロゲン活性が増強している。これらの系は治療における直接のターゲット因子でもある。本稿では,これら内分泌学的異常を理解することで子宮内膜症・子宮腺筋症の病態に迫る。「KEY WORDS」エストロゲン産生,アロマターゼ,エストロゲン受容体,プロゲステロン抵抗性
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