特集 QOL向上のための内分泌療法
閉経期ホルモン療法のリスクとベネフィット―冠動脈疾患予防効果に関する歴史的変遷―
寺内 公一
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科女性健康医学講座 教授
キーワード:
ホルモン補充療法 (HRT)
,
閉経期ホルモン療法 (MHT)
,
冠動脈疾患 (CAD)
Keyword:
ホルモン補充療法 (HRT)
,
閉経期ホルモン療法 (MHT)
,
冠動脈疾患 (CAD)
pp.69-73
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.24.04_0069-0073
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更年期症状を緩和する治療法として開発された閉経期ホルモン療法 (menopausal hormone therapy;MHT) は,冠動脈疾患 (coronary artery disease;CAD) をはじめとする多様な加齢性疾患を予防するためにあらゆる年代の女性にとって利用可能だと単純に信じられた時代を経て,「症状緩和のために正しい時期に開始すれば,余得としてCADなどのリスクをも下げることができる」と軌道修正されて現在に至っている。対象者のリスクプロファイルと求める効果とのバランスを個別に検討したうえでMHTを開始すれば,多様なベネフィットが得られることが期待される。「KEY WORDS」ホルモン補充療法 (HRT) ,閉経期ホルモン療法 (MHT) ,冠動脈疾患 (CAD)
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