特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
座談会
ベネフィットとリスクで考える抗血栓療法
中村 真潮
1,2
,
山下 武志
3
,
山本 剛
4
1村瀬病院
2三重大学大学院循環器・腎臓内科学
3心臓血管研究所
4日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科
pp.2284-2291
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223835
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中村 脳・心血管疾患の予防・治療として抗血栓療法の必要性が高まっています.実際,非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(non-vitamin K antagonist oral anticoagulants:NOAC)の登場により,一般の臨床医でも抗血栓療法を行う機会が増えています.その一方で,実臨床では抗血栓療法の対象として,高齢者,合併症のある患者が多く該当し,ガイドライン通りに抗血栓療法実施の可否を判断することが難しいことも現実です.本日は,抗血栓療法の現状,ベネフィット・リスクの考え方,抗凝固療法と抗血小板療法との併用,今後の課題などについて,抗血栓療法に詳しいお二人にお話をうかがいます.
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