特集 進歩する貧血の治療法
座談会 血液治療の進歩と医療経済
前田 嘉信
1
,
小原 直
2
,
鈴木 隆浩
3
,
角南 一貴
4
1岡山大学血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授
2筑波大学医学医療系医療科学 教授
3北里大学医学部血液内科学 主任教授
4独立行政法人国立病院機構岡山医療センター血液内科 臨床研究部長
pp.6-11
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.42.02_0006-0011
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前田 本日は、血液治療のエキスパートである先生方にお集まりいただき、最近の血液治療の進歩を、医療経済の側面から議論していただきます。がん化学療法に代表される、高額な薬による経済毒性という概念が提唱されている昨今、血液の領域でも、この問題にしっかりと向き合うべき時期にきていると思われます。はじめに、発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:PNH)、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)、多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)の3疾患を取り上げ、それぞれの領域で使われている新しい薬を挙げていっていただきたいと思います。

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