看護の潮 現代医療の展開と看護
座談会 医療における分業と協業
川上 武
1
,
吉野 信子
2
,
遠藤 文雄
3
,
矢形 敬子
4
,
田中 靖子
5
,
藤田 清治
6
,
宮本 アキ子
7
,
田沢 敏子
8
1杉並組合病院
2本郷病院・衛生
3七沢リハビリテーションセンター
4大船中央病院
5吉祥寺病院
6杏雲堂分院
7虎ノ門病院分院
8蕨市立病院
pp.28-35
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917446
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各職種からナースへの注文
司会(川上) 医療の一番原形というか,一番基本的な形は,医者対患者という形だろうと思います。これは原始的な医療でもそうだったし,現在の病院医療のなかでも,主治医というものが大切なんだろうと思うんです。しかし,医療技術が進歩してくると,一人の医者が全部やるということは,不可能です。そこで医療技術が進歩するに従って,一つ一つ職種がプロフェッショナルとして独立し分業化してきた。医師と患者という基本形ではなしに,医療チーム対患者,こういう関係になってくると思います。
そうなるとパラメディカル・スタッフの人たちの間の関係は,今後ますます病院医療のなかで占める比重が高くなってくる。しかし,高くなってくるといっても,現実の医療のなかでは,一つ一つの職種の方が,自分の位置を確認して,しかも,チームを考えるという点でなかなかうまくいってない点が多い。
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