特集 社会からみた医療の質の評価
[座談会]医療の質の評価をめぐって
福島 雅典
1
,
北原 光夫
2
,
辻本 好子
3
,
河北 博文
4
1愛知県がんセンター内科
2東京都済生会中央病院内科
3医療人権センター(COML)
4特定医療法人河北総合病院
pp.386-393
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900355
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河北 本誌では過去3回「病院機能評価」の特集をしております.今回また「医療の評価」をめぐって座談会を企画したわけですが,前と同じ議論を繰り返すのか,それとも何か進展があったのかというようなことをきょうは検討してみたいわけです.病院をめぐる環境がいろいろ変わってきている.第2次医療法改正が行われ,病院という施設・設備はこうあるべきである,人員配置はこのぐらい必要だ,あるいは財務管理も,病院会計準則に従ってこのようにしてもらいたいということです.このような経営・運営の資源をそろえて,さて病院は中でどういう機能を発揮しているのかということに関しての議論がほとんどなされてこなかったような気がします.平成元年4月に,厚生省と日本医師会から「病院機能評価マニュアル」が出されたわけですが,それがどう活用されているのか,全くわれわれに還元されていないというようなことがあります.そんなことも考えながら話を進めさせていただきたいと思います.
最初に,現在されている仕事を中心にして,どのように医療にかかわりをもたれているのか,自己紹介をお願いします.
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