特集 進歩する貧血の治療法
特集にあたって
前田 嘉信
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授
pp.5-5
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.42.02_0005-0005
- 有料閲覧
- 文献概要
貧血は日常診療でしばしば遭遇する症候であるが、その背景には極めて多様な疾患が潜んでおり、的確な診断と適切な治療選択が求められる。近年、各種貧血疾患に対する理解と治療法の進歩は著しく、従来の支持療法中心の時代から、病態に基づく分子標的治療や免疫学的アプローチへの転換が進みつつある。本特集では、代表的かつ臨床的重要性の高い5つの疾患、すなわち骨髄異形成腫瘍(myelodysplastic neoplasms:MDS)、再生不良性貧血(aplastic anemia:AA)、発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:PNH)、鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia:IDA)、多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)を取り上げ、それぞれの最新の診断と治療の進歩を概説する。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.