特集 糖尿病性腎臓病(DKD) Basic & Clinical up-to-date 2020 ~進化するDKD治療~
Ⅱ 糖尿病性腎臓病 Clinical 2020 ~Current and Future Therapeutic Strategies~ SGLT2阻害薬への期待
金﨑 啓造
1
1島根大学医学部内科学講座(内科学第一) 教授
キーワード:
糸球体高血圧
,
糸球体過剰濾過
,
尿細管障害
,
解糖系
,
非糖尿病
Keyword:
糸球体高血圧
,
糸球体過剰濾過
,
尿細管障害
,
解糖系
,
非糖尿病
pp.45-50
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.09_0045-0050
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SGLT2阻害薬の臨床試験結果にみる腎臓保護作用は,糖尿病および糖尿病性腎症の診療・研究をしている者は誰しも衝撃をもって受け止めているはずである。臨床試験結果が先行し,さまざまなハイインパクトの情報を提供してくれたが,腎保護分子機構となると,いまだ多くが未解明であり,さらなる解析が求められる。今後の新しい治療戦略構築のうえでも,SGLT2阻害薬に相乗・相加効果が求められることは必定であり,「Post-SGLT2 inhibitor Era」に向けた新規治療戦略の開発研究が加速される。本稿では,SGLT2阻害薬による主に糖尿病性腎症に対する臨床・前臨床研究を概説する。「KEY WORDS」糸球体高血圧,糸球体過剰濾過,尿細管障害,解糖系,非糖尿病
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