GERD診療の最前線 胃酸逆流への対応
GERDの診断・治療の現状と問題点
本郷 道夫
1
,
唐橋 昌子
1東北大学 総合診療部
キーワード:
Barrett食道
,
胃食道逆流
,
食道炎-逆流性
,
Proton Pump Inhibitors
Keyword:
Barrett Esophagus
,
Esophagitis, Peptic
,
Gastroesophageal Reflux
,
Proton Pump Inhibitors
pp.583-589
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007018826
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GERDは臨床の場で増加の一途をたどっている。定型的な逆流症状あるいは下部食道の粘膜傷害を示すもののほか、咽喉頭症状や呼吸器症状などの食道外症状を呈するもの、合併症としてのBarrett食道と食道腺癌、など、その関連領域は拡大を続けている。病態の診断には、逆流との関連の証明が必要であるが、必ずしも容易ではないことがある。治療は、逆流内容物の酸度を抑制することと、逆流現象を抑制する方法とがある。主として前者は薬物により、後者は外科的手技によって行われる。疾患の増加、関連領域の拡大があるものの、その定義、あるいはアプローチにはまだ解決すべき問題点が多々残されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2006