特集 変形性関節症診療の新たな展開
変形性関節症(股関節)の手術療法 ~骨切り術から人工股関節置換術まで~
髙窪 祐弥
1
1山形大学医学部整形外科学講座 講師
pp.49-57
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.06_0049-0057
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寛骨臼形成不全症に起因した二次性変形性股関節症の多いわが国では1),従来,人工股関節置換術とともに関節温存を目指した股関節骨切り術が進歩してきた。一方,老齢人口の増加とともに人工関節の改良や手術手技の進歩に伴う適応年齢の低下により,世界的に人工股関節置換術は増加の一途を辿っている。また,一次性とされていた変形性股関節症の原因の1つとして,大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement;FAI)といった新たな疾患概念とその病態が明らかとなり,股関節鏡による治療を含む積極的な外科的治療が普及しつつある。今回,変形性股関節症,特に成人股関節症に対する手術療法について,最近の話題も踏まえながら概説する。「key words」変形性関節症,股関節,手術療法
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