特集 高血圧を再考する:注目点とこれからの診療
診療報酬の改定と高血圧診療
齊藤 郁夫
1
1慶應義塾大学名誉教授
キーワード:
家庭血圧
,
服薬アドヒアランス
,
薬剤数
,
後発医薬品
Keyword:
家庭血圧
,
服薬アドヒアランス
,
薬剤数
,
後発医薬品
pp.9-12
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.08_0009-0012
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「はじめに」2025年に団塊世代がすべて75歳以上の後期高齢者になる。75歳以上では入院受療率,要介護認定率,認知症有病率が高くなる。医療ニーズは増加するが,生産年齢人口は減少しており,より効率的な医療の提供が求められ診療報酬の改定が行われている1)。本稿ではこのような背景から,これからの高血圧診療について概説する。「Ⅰ.より正確に高血圧を診断する」高血圧を診断するには正しい血圧測定が必要であり,診察室および診察室外での測定が行われている。予後予測の観点から,どちらの方法がより正確かの検討が行われている。地域住民のベースラインの健康調査を行い,その後の観察期間の心血管系イベント発生の予測能からみると,家庭血圧のほうが診察室血圧より優れていた2)3)。「KEY WORDS」家庭血圧,服薬アドヒアランス,薬剤数,後発医薬品
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