特集 80歳からの診療スタンダードUp to Date—Silver Standard
【80歳以上の高齢者の外来診療 ここがポイント!】
高血圧診療スタンダードUp to Date
山本 浩一
1
,
楽木 宏実
1
1大阪大学大学院医学系研究科 老年・総合内科
キーワード:
起立性低血圧
,
家庭血圧
,
SPRINT
,
身体機能の低下した高齢者
Keyword:
起立性低血圧
,
家庭血圧
,
SPRINT
,
身体機能の低下した高齢者
pp.1048-1052
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201635
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高齢者高血圧の特徴
高血圧の有病率は加齢により顕著に上昇し、65歳以上の高血圧有病率は50%を超える。高齢者の高血圧発症は、非高齢者の高血圧に較べ収縮期高血圧(拡張期は正常以下の高血圧)が増加するなどの特徴がある。また、高齢者の高血圧では血圧が変動しやすく、白衣高血圧が増えるため、家庭血圧計による血圧測定が、診断や治療に重要となる。起立性低血圧、食後低血圧などを伴う高血圧も増加し、転倒・骨折の原因となるため、ふらつき等に関する問診が重要となる。
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