Japanese
English
今月の特集2 Clostridium difficile感染症
高齢者におけるClostridium difficile腸炎―高齢者剖検例の検討から
Clostridium difficile─associated diarrhea in the aged
稲松 孝思
1
,
板倉 朋泰
1
,
千村 百合
1
,
増田 義重
1
1元東京都健康長寿医療センター感染症内科
キーワード:
偽膜性大腸炎
,
抗菌薬関連腸炎
,
Clostridium difficile腸炎
,
バンコマイシン
,
剖検例
Keyword:
偽膜性大腸炎
,
抗菌薬関連腸炎
,
Clostridium difficile腸炎
,
バンコマイシン
,
剖検例
pp.1138-1142
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103565
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■偽膜性大腸炎は,抗菌薬投与に伴うClostridium difficile腸炎の重症型である.
■高齢者剖検例にみられる偽膜性大腸炎の変遷を,剖検例から検討したが,診断・治療法の進歩で,多くは治療が可能になっている.
■しかし今日においても,難治性感染症を抱える高齢者において,再発・再燃を繰り返し,治療困難となり,直接死因となる事例がある.
■治癒の見込めない末期感染症に,漫然と抗菌薬投与を続けることが,Clostridium difficile腸炎の再発・再燃・難治化の要因の1つであろう.
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