特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
神経
『幼児吃音臨床ガイドライン第1版』について
森 浩一
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
pp.224-232
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001579
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Summary
■吃音は幼児の1割程度に発症し,治療施設の予約は大変取りにくい.自然治癒率が高いため,一般医家では様子見の指示のみで終了になることも多いが,適切な対応方法や予後の説明がないと保護者が不安になり,治療が必要になっても再診しないなどの問題が生じ得る.
■『幼児吃音臨床ガイドライン』では,高い自然治癒率を活かすために合理的な範囲で直接介入を待機することを推奨し,待機中,軽度例については一般医家にも経過観察を分担いただければ,治療施設の負担を軽減し,できるだけ多くの患児が適切な医療を受けられるようになると期待される.
■保護者に直接配布できる説明資料を添付する等,一般の医療専門職も利用しやすいよう配慮した.

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