特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅰ.ガイドラインのつくり
社会の視点から考える診療ガイドライン~患者・市民参画(PPI)を診療ガイドライン策定にどう取り入れるか~
渡部 沙織
1
,
武藤 香織
1
1東京大学医科学研究所公共政策研究分野
pp.46-50
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001553
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Summary
■診療ガイドラインの策定のプロセスにおいて,患者や家族,市民の意見を聞きその視点を取り入れる患者・市民参画(PPI)を導入することは,ガイドラインの社会に対する透明性と信頼性の基盤を構築し,専門家が見落としてしまうリスクやニーズを拾い上げてガイドラインの質を向上させることにつながる.
■本稿では,診療ガイドライン策定の際のPPIの実践に関して,国内外の状況を概観するとともに,PPIの際の利益相反(COI)の考え方についても現況を整理する.

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