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特集 がんのリハビリテーション エビデンス&プラクティス
1 ガイドライン策定の経緯とその後の動向
Histories of Guideline Development and Future Challenges
辻 哲也
1
Tetsuya Tsuji
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
キーワード:
周術期
,
化学療法
,
放射線療法
,
緩和ケア
,
がんサバイバー
Keyword:
周術期
,
化学療法
,
放射線療法
,
緩和ケア
,
がんサバイバー
pp.110-114
発行日 2016年2月18日
Published Date 2016/2/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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要旨 がんは“不治の病”から“がんと共存”する時代になりつつある.しかしこれまで,がんにより生じた身体的なダメージには積極的な対応がなされてこなかった.その一因は包括的なガイドライン(以下,GL)が存在しないことにあった.そこで,厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)「がんのリハビリテーションガイドライン作成のためのシステム構築に関する研究」では,日本リハビリテーション医学会と協働して,2013年に「がんのリハビリテーションガイドライン」を刊行した.総論・評価および原発巣・治療目的・病期別に8領域に分けられ,エビデンスの高い臨床研究が多数存在することが実証された.
今後,がんリハビリテーション(以下,リハビリ)をさらに発展させていくためには,新しいエビデンスを付加するだけでなく,がん医療におけるリハビリニーズを取り入れたGLの改訂作業を実施する必要がある.
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