特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
7 心血管
感染性心内膜炎
清水 彰彦
1
1群馬県立小児医療センター感染症科
pp.144-148
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001295
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サマリー
1 感染臓器:
心内膜,時に人工弁などの医療デバイス
2 想定する微生物:
黄色ブドウ球菌,緑色レンサ球菌など
3 提出すべき検査:
血液培養(必ず複数セット),心臓超音波検査
4 経験的治療:
市中発症の自己弁感染性心内膜炎:アンピシリン・スルバクタム+ゲンタマイシン+バンコマイシン,院内発症・術後1年以内人工弁感染性心内膜炎:バンコマイシン+ゲンタマイシン+セフェピム(AHA小児IEガイドラインに準拠)
5 標的治療:
菌種,薬剤感受性,自己弁か人工弁により異なる(ガイドライン参照)
6 治療効果の判定:
血液培養の陰性化
7 Oral switch:
対象外
8 治療期間:
自己弁:4~6週間,人工弁:6週間以上(菌種,薬剤感受性により異なる)
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3),4)
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