特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
7 心血管
菌血症
佐伯 玲
1
,
水野 真介
1
,
笠井 正志
1
1兵庫県立こども病院感染症内科
pp.138-143
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001294
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サマリー
1 感染臓器:
一次性血流感染症:侵入門戸が明らかではない
二次性血流感染症:皮膚,軟部組織,腎臓など侵入門戸が明らかである
2 想定する微生物:
一次性血流感染症:B群溶血性レンサ球菌,大腸菌,肺炎球菌,黄色ブドウ球菌など
カテーテル関連血流感染症:コアグラーゼ陰性ブドウ球菌,黄色ブドウ球菌など
3 提出するべき検査:
血液培養
4 経験的治療:
患者背景および菌血症を引き起こしている感染巣による.感染巣が不明の場合は
新生児:アンピシリン+セフォタキシムorゲンタマイシン
新生児期以降:セフトリアキソンorセフォタキシム±バンコマイシン
5 標的治療:
原因菌による
6 治療効果判定:
臨床所見の改善,血液培養の陰性化の確認
7 Oral switch:
原因菌や感染巣による
8 治療期間:
原因菌,感染巣による
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3),4),5),6),7),8),9),10),11),12)
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