カラーグラフ リンパ節疾患の臨床病理
壊死性リンパ節炎
茅野 秀一
1
,
片山 勲
1
1埼玉医科大学・第1病理
pp.496-497
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220865
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壊死性リンパ節炎(necrotizing lymphade-nitis)は日本で最初に報告された疾患で,後述するようにその特異な臨床像,病理像が注目を集めてきたが,病因は未だ不明である.日頃,われわれ病理医がみるリンパ節生検例のなかでも遭遇する機会の比較的多い疾患である.本疾患の同義語としては亜急性壊死性リンパ節炎,壊死性組織球性リンパ節炎,貪食性壊死性リンパ節炎,黄色肉芽腫性リンパ節炎などの名称があり,それぞれに病理形態をうまく表現した診断名であるが,本稿では最も一般的に用いられている壊死性リンパ節炎という名称を用いることにする.
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