特集 耳鼻咽喉科感染症の完全マスター
Ⅲ.診断・治療をマスターする
14.頸部リンパ節炎
河田 了
1
1大阪医科大学耳鼻咽喉科
pp.285-289
発行日 2011年4月30日
Published Date 2011/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101860
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Ⅰ 病因・病態
頸部リンパ節炎とは炎症により反応性に頸部リンパ節が腫脹する疾患である。原因はさまざまであるが,最も多いのは急性化膿性リンパ節炎であり,咽頭炎,扁桃炎,口腔内炎症などに随伴してみられる。そのほかの炎症疾患として亜急性壊死性リンパ節炎,結核性リンパ節炎などがある。頸部リンパ節腫脹がみられた場合,炎症性リンパ節炎と悪性疾患,すなわち癌のリンパ節転移,悪性リンパ腫との鑑別が重要である。
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