特集 つながる内分泌学―古典的な内分泌学から多分野への新たな展開―
序文
鹿島田 健一
1
1東京医科歯科大学(TMDU)大学院医歯学総合研究科発生発達病態学分野(小児科)
pp.1347-1347
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001222
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「内分泌」とは,細胞から分泌された生理的活性をもつ物質(ホルモン)が循環血液中を介して,標的臓器に運ばれ,標的器官特異的に生理的な刺激を与える身体のしくみです.一言で言えば,「血流を介し,遠隔の臓器をつなぐ情報伝達機構」,です.そのしくみのどこかに異常が生じれば様々な身体機能の不具合が生じ,内分泌疾患となります.またそのしくみを利用すれば,多様な薬剤や治療法の開発の基盤となる,大きな医療的可能性を秘めた分野でもあります.
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