特集 成長曲線を書こう
序文
鹿島田 健一
1
1東京医科歯科大学発生発達病態学分野(小児科)
pp.1283-1283
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000741
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「小児期」の定義の一つとして,「成長し,発達する時期」とすることに大きな異論をもつ人は少ないでしょう.成長は小児にとって本質的な現象であり,また小児の医療を専門にする小児科医にとってだれもが精通すべきことです.「成長」の本質は,「増加」であり,定量的変化を意味する言葉です.ギリシャ語で「成長学」に対応する「Auxology」の接頭語「Auxo」は増加を意味します.成長の評価は「増加」という定量的な変化を評価することであり,その最も大切な道具として利用されるのが「成長曲線」です.
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