症例報告
コロナ禍の適応障害と診断し,1か月後に体重減少を契機に1型糖尿病の診断に至った思春期女児例
五藤 明徳
1,2
,
長井 典子
2
,
伊藤 早苗
2
1半田市立半田病院小児科
2岡崎市民病院小児科
キーワード:
小児心身症
,
1型糖尿病
,
新型コロナウイルス感染症
Keyword:
小児心身症
,
1型糖尿病
,
新型コロナウイルス感染症
pp.837-839
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001093
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要旨
新型コロナウイルス感染症による社会情勢の変化により心身に不調を訴える小児は増加した.一方で,コロナウイルスの流行に伴って1型糖尿病の発症増加の報告もある.
今回,当初コロナ禍における適応障害として経過観察中,体重減少を認め摂食障害の併発を疑ったものの,問診と精査のうえ,1型糖尿病の診断に至った1例を経験した.子どものこころの問題で診療中の患者に対し常に身体疾患の併発を疑うことが必要であると思われる.
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