特集 紹介医に伝えたい「腎炎・ネフローゼ症候群」 ―3歳児検尿・学校検尿のその先は?―
序文
神田 祥一郎
1
1東京大学医学部小児科
pp.613-613
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001032
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腎炎とネフローゼ症候群は小児腎臓病領域のなかで最も出会うことの多い疾患群です.診断契機は様々ですが,学校検尿をきっかけに診断されることも多いです.3歳児検尿と学校検尿は小児科医にとってとても身近な健診です.しかし,腎炎・ネフローゼ症候群に対して難しさを感じる小児科医は少なくありません.その理由の1つとして,検尿の有所見者を腎臓専門施設に紹介した後の経過や各疾患の詳細にふれる機会が少ないことがあげられます.また,診断に腎病理所見が密接にかかわっている場合が多いです.しかし腎病理との接点が少ないため,それがさらに難しく感じる理由となっているかもしれません.
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