特集 紹介医に伝えたい「腎炎・ネフローゼ症候群」 ―3歳児検尿・学校検尿のその先は?―
Ⅰ.総論:腎炎・ネフローゼ症候群のファーストタッチ
どのようなときに疑うか?
中村 実沙子
1
,
久野 正貴
1
1千葉県こども病院腎臓科
キーワード:
浮腫
,
高血圧
,
肉眼的血尿
,
乏尿
Keyword:
浮腫
,
高血圧
,
肉眼的血尿
,
乏尿
pp.617-621
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001034
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SUMMARY
▷糸球体疾患の臨床症候と組織像は必ずしも一対一対応しないが,臨床症候の分類を把握しておくことは有用である.
▷急性腎炎症候群では急性の経過で浮腫,高血圧,肉眼的血尿,蛋白尿,乏尿などをきたす.
▷慢性腎炎症候群では自覚症状をみとめないことが多いが,学校検尿異常が受診の契機となる.
▷ネフローゼ症候群では浮腫,乏尿,消化器症状などをきたす.
▷病歴聴取の際には先行感染や過去の検尿異常,家族歴の確認が重要である.
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