特集 それってほんとにITP?
序文
金兼 弘和
1
1東京医科歯科大学大学院小児地域成育医療学講座
pp.497-497
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001002
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ITPは免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia)の略であり,かつては特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura)とよばれていたものであり,英語の略語としては同じです.小児では急性ITPが多く,一般小児科医が血小板減少の患者をみた際に,真っ先に想定される疾患であり,自然寛解あるいは免疫グロブリン大量療法で寛解することが多いです.そのため血液専門医でなくても診断・治療可能な疾患ですが,まれに他の疾患が紛れ込んでいることがあり,急性ITPと治療法が異なり,診断や治療の遅れは予後に影響します.本稿では,一般小児科医が知っておきたい診断方法,鑑別診断,最新の治療法についてそれぞれの分野のエキスパートに解説していただきました.
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