特集 子どもの皮膚診療を極めるために
Ⅱ 皮膚症状が診断に重要な全身性疾患
原発性免疫不全症
穂坂 翔
1
,
高田 英俊
1
1筑波大学附属病院小児内科
pp.214-219
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000978
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診療のポイント
■原発性免疫不全症における皮膚症状は皮膚感染症のみならず,難治性湿疹や皮膚肉芽腫,毛髪や爪の低形成など多岐にわたる.
■皮膚膿瘍では腸炎やリンパ節炎,cold abscessの合併に注意し,これらがみられた場合には慢性肉芽腫症や高IgE症候群の合併を考慮する.
■難治性湿疹に易感染性や自己免疫症状を合併した場合は,複合免疫不全症や免疫調節障害の合併を考慮する.
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