今月の主題 免疫からみた腸疾患
腸疾患の臨床
原発性免疫不全
加納 正
1
,
島田 秀人
2
Tadashi Kanoh
1
,
Hideto Shimada
2
1京都大学医学部・第1内科
2京都大学医学部・内科
pp.228-229
発行日 1983年2月10日
Published Date 1983/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218144
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消化管粘膜はB細胞系,T細胞系の免疫担当細胞を豊富に有する免疫組織である.消化管粘膜のこれらの細胞は,外界からの抗原刺激に対して内部環境の恒常性を維持するのに役立っている.原発性免疫不全症では,かかる免疫組織の構成成分の欠損を示すので,各種消化管疾患はじめ,ここより波及する全身性の諸病変が頻発する.主要な原発性免疫不全症にみられる消化管病変の諸相について述べる.
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