症例報告
成長ホルモン療法によって肺動脈弁狭窄症の増悪をきたしたNoonan症候群の1例
水野 隼人
1,2
,
河井 悟
3,4
,
長井 典子
1
1岡崎市民病院小児科
2足助病院内科
3あいち小児保健医療総合センター新生児科
4あいち小児保健医療総合センター循環器科
キーワード:
Noonan症候群
,
肺動脈弁狭窄症
,
成長ホルモン
,
低身長
,
右室流出路狭窄
Keyword:
Noonan症候群
,
肺動脈弁狭窄症
,
成長ホルモン
,
低身長
,
右室流出路狭窄
pp.1137-1140
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000634
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要旨
2017年11月よりわが国においてNoonan症候群に伴う低身長に,ヒト成長ホルモン(growth hormone:GH)治療が保険診療の適応となった.今回,肺動脈弁狭窄症(pulmonary valve stenosis:PS)のバルーン弁形成術(balloon valvuloplasty:BVP)後の経過観察中であったNoonan症候群の男児にGH治療を開始したところ,PSの増悪を認めたが,治療の中止によって改善した.先天性心疾患を合併するNoonan症候群に対してのGH治療はより慎重な導入とフォローが必要である.
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