特集 トリソミーのすべて:NIPTの時代に(Down症候群,18トリソミー症候群,13トリソミー症候群)
Ⅱ.周産期・急性期の医療
13または18トリソミー症候群のある胎児と妊婦に対する周産期医療(産科医の立場から)
谷垣 伸治
1
,
友澤 周子
1
,
竹森 聖
1
,
松島 実穂
1
,
田嶋 敦
1
,
小林 陽一
1
1杏林大学医学部産科婦人科
キーワード:
高齢妊娠
,
出生前診断
,
染色体疾患
,
プレネイタルビジット
Keyword:
高齢妊娠
,
出生前診断
,
染色体疾患
,
プレネイタルビジット
pp.1057-1061
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000619
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SUMMARY
▷母体の高年齢化と出生前検査の普及は,染色体疾患の有病率の増加と早期診断をもたらした.
▷染色体疾患を指摘された胎児は,形態異常の抽出に努める.
▷重篤な例は,個々の状況に合わせた最善の治療を提供すべく,両親と話し合って方針を決定する.
▷全体を俯瞰した話は難しく,対応や予後を話すことができる専門科の人脈を作っておく.
▷両親の選択への理解と精神的支援は必須,信頼関係構築にプレネイタルビジットが有効である.
▷いかなる分娩転帰であろうとも家族の時間をもち,医療者も自身の医療について振り返る.
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