特集 小児の治療方針
14 精 神
注意欠如・多動症
山下 裕史朗
1
1久留米大学医学部小児科
pp.826-830
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000392
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不注意,多動性,衝動性の3主要症状を複数の場で認め,6か月以上持続,生活に明らかな機能障害をきたしている場合に診断する.鑑別疾患として,虐待によるADHD様症状やてんかんなどを考える.自閉スペクトラム症等他の神経発達症との併存が多いことを念頭におく.診断には,詳細な発達歴,学校の情報収集が必須で,治療は,環境調整やペアレント・トレーニング,行動療法をまず行い,うまくいかない場合に薬物療法併用を考える.
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