特集 どうみる?どうつなぐ? 女性ヘルスケア外来医が診る内分泌・代謝疾患
【Ⅰ.小児からの移行期診療】
1.Turner症候群
糸永 知代
1
1大分大学医学部小児科
キーワード:
Turner症候群
,
女性ホルモン補充療法
,
妊孕性温存
Keyword:
Turner症候群
,
女性ホルモン補充療法
,
妊孕性温存
pp.5-10
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001473
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要旨
Turner症候群の診断は小児期に行われることが多いが,症状は複数の臓器にわたり,あらゆるライフステージで顕在化し得る.成人期には,女性ホルモン補充療法,心血管・骨・内分泌管理,心理社会的支援,生殖補助医療などが求められる.移行期には通院中断のリスクがあり,教育的介入や制度整備,小児科との連携が重要である.女性ヘルスケア外来は包括的支援の拠点として機能し,患者のQOL向上と健康寿命の延伸に寄与することが期待されている.

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