特集 HPV検査単独法の子宮頸がん検診ってなに?―理解・準備・社会実装まで―
4.有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン2019年版のポイント
中山 富雄
1
,
細野 覚代
1
1国立がん研究センターがん対策研究所検診研究部
キーワード:
ガイドライン
,
がん検診
,
システマティックレビュー
Keyword:
ガイドライン
,
がん検診
,
システマティックレビュー
pp.1210-1215
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001397
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要旨
10年ぶりに更新された「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン2019年度版」では,EUの6つのランダム化比較試験のメタアナリシスを行ったがHPV検査を含む検診手法が細胞診単独法を凌駕する結果は認めなかった.利益・不利益のバランスの観点から細胞診と同様にHPV検査単独法の実施を推奨したが,細胞診・HPV検査併用法は不利益である偽陽性率が高まることから推奨しなかった.HPV検査単独法の対象年齢は30~60歳,5年間隔での実施を推奨した.

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